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SEOを始める上で最初に使える、無料のSEOツール

SEO(検索エンジン最適化)に取り組み始めると、必ず「どのツールを使えばいいのか」という疑問にぶつかります。調べれば、有名なツールの名前がいくつも出てきます。高機能な有料ツール、専門家が使う分析ツール。

どれも良さそうに見えて、どれから手をつけるべきか分からなくなる。支援の現場でも、この質問は本当によく受けます。

結論から言えば、始める段階で必要なツールは無料で揃います。この記事では、これからSEOを始める人が実際に使うツールだけを、使う順番に沿って紹介します。あわせて、ツールでは代替できない工程と、今はまだ要らないツールについても、正直に線を引いていきます。

なお、ツールの機能や無料で使える範囲は頻繁に変わります。この記事では2026年7月時点の情報をもとにしつつ、細かな条件は各ツールの公式サイトで確認できるようリンクを添えています。使う前には最新の情報を確かめてください。

目次

1. 最初に入れる計測ツール:Search ConsoleとGA4

SEOの道具として最初に導入するのは、キーワードツールではなく計測ツールです。Googleが無料で提供している次の2つを入れます。

Google Search Console(サーチコンソール)は、検索結果で自社サイトがどう見られているかを教えてくれるツールです。どんな検索語で表示されているか、何回クリックされたか、掲載順位は何位か。検索エンジン側から見た自社サイトの姿が分かる、SEOの土台となる道具です。

Googleアナリティクス(GA4)は、サイトに来た人がその後どう動いたかを教えてくれるツールです。どのページが見られているか、どこから来た人が問い合わせにつながっているか。

Search Consoleが「検索からサイトに来るまで」を見るのに対し、GA4は「サイトに来てから」を見ます。2つで役割が分かれているので、セットで入れておきます。

なぜキーワードより先に計測なのか。この後のすべての判断材料が、ここから出てくるからです。

自社がいまどんな検索語で見つけられているかは、Search Consoleを見て初めて分かります。施策の成果を確かめるのも、この道具があってこそです。

もう1つ付け加えると、検索順位の確認もSearch Consoleで足ります。世の中には順位を毎日自動計測する専用ツールもありますが、始める段階では、Search Consoleの掲載順位で十分です。順位の細かな上下を毎日追うより、まず自社の現在地を知ることに道具を使ってください。

公式サイト:Google Search ConsoleGoogleアナリティクス

2. キーワードを広げる:ラッコキーワード

計測の土台ができたら、次はキーワードの洗い出しです。ここで最初に使うのが、ラッコキーワードです。

ラッコキーワードは、あるキーワードを入力すると、それに関連するサジェストキーワード(検索窓に出てくる候補)を一括で取得してくれるツールです。たとえば自社の事業に関わる言葉を1つ入れるだけで、世の中の人がその言葉と組み合わせてどんな検索をしているかが、数百件単位で一覧になります。

初めてキーワード選定をする人にとって、このツールの価値は「調べられること」以上に「知れること」にあります。自分の頭だけでは、世の中にどんな検索が存在するのか、そもそも思いつけません。ツールが、自分では想像もしなかった検索の言葉を見せてくれる。

キーワード選定の入り口で最初につまずくのはここなので、まず広げる道具として使います

1つ注意点があります。無料プランでは、キーワードの月間検索数(検索ボリューム)は取得できません。無料でできるのは候補を広げるところまでで、どれくらい検索されているかを測るには、別の道具が必要になります。

それが次に紹介するツールです。なお、無料で使える回数や機能の範囲は変更されることがあるため、最新の条件は公式サイトで確認してください。

公式サイト:ラッコキーワード

3. ここはツールでは代替できない:事業の目で絞り込む

ラッコキーワードで候補を広げると、数百件のキーワードが手元に並びます。これを次のツールに持っていく前に、1つ挟むべき工程があります。関係のないキーワードを、事業の目で取り除くことです。

サジェストで出てくるキーワードには、自社の事業と関係のないものが必ず混ざります。同じ言葉でも別の業界の検索だったり、自社が応えられない悩みだったりする。これを見分けられるのは、その事業をやっている本人だけです。

この検索に応えることが、自社の受注や問い合わせにつながるか。この判断を、ツールは代わりにやってくれません。

ツール紹介の記事でこの話をするのは、ここを飛ばすとツールが役に立たないからです。数百件を機械的に全部測ろうとすれば手が止まりますし、関係のないキーワードのボリュームをいくら測っても意味がありません。

ツールで広げ、人が絞り、ツールで測る。真ん中の工程が人の仕事だと知っておくことが、ツールを活かす前提になります。この絞り込みを含むキーワードを決めるまでの5工程は、別の記事にまとめています。

4. キーワードを測る:ネコノテツール

事業の目で絞り込んだキーワードを、今度は検索ボリュームで測ります。ここで使えるのが、ネコノテツールです。

ネコノテツールは、株式会社ブランディングワークスが提供する検索ボリューム調査ツールです。会員登録もログインも不要で、一度に最大20キーワードまでの月間検索ボリュームとその推移を一括で調べられます。回数の制限もありません。

絞り込んだキーワードをまとめて入れて、どれがどのくらい検索されているかを一覧で確かめる。この使い方に、過不足なく応えてくれます。

測った数字は、キーワードの取捨選択ではなく、優先順位づけに使います。検索ボリュームが大きいキーワードは需要も大きい一方で、競合も強く、上位は激戦です。逆にボリュームが小さくても、事業に直結するキーワードなら十分に狙う価値があります。

数字は「戦う場所を選ぶための物差し」であって、大きいほど良いというものではありません

公式サイト:ネコノテツール(検索ボリューム調査ツール)

5. 1回でまとめて見る:GetKeyword

ここまで「広げる」と「測る」を別のツールで行う流れを紹介してきましたが、この2つを1回の検索でまとめて行えるツールもあります。GetKeywordです。

GetKeywordは、キーワードを1つ入力すると、サジェストキーワード、検索ボリューム、再検索キーワードなどを一度に取得できる無料ツールです。

中でも再検索キーワードは特徴的で、そのキーワードで検索した人が次に何を検索したかが分かります。検索した人が最初の検索で解決できなかったことや、次に気になったことが見えるので、検索意図を深く知る手がかりになります。

ただし、利用回数に制限があります。未登録でも試すことはできますが、継続して使うには登録が必要で、検索ボリューム付きの調査は登録の状態に応じて月あたりの回数が決まっています。

何度も気軽に調べるというより、狙いを定めたキーワードを深く見るときに使う道具です。回数の条件は変わることがあるため、公式サイトで最新の情報を確認してください。

公式サイト:GetKeyword

6. 補足のツール:PageSpeed InsightsとGoogleトレンド

ここまでの流れに加えて、場面に応じて使うGoogle公式の無料ツールを2つ紹介します。

PageSpeed Insightsは、ページの表示速度を測定してくれるツールです。URLを入れるだけで、スマートフォンとパソコンそれぞれでの表示の速さと、改善のヒントが表示されます。

表示が極端に遅いページは、検索する人にとっても使いづらいものです。自社サイトの状態を一度確かめておくと、土台の問題に早く気づけます。速度をはじめとするサイト側の土台の整え方は、内部対策の記事で扱っています。

Googleトレンドは、キーワードの検索の人気度が時間とともにどう変わっているかを見られるツールです。表示されるのは検索回数の実数ではなく、期間内の相対的な人気度ですが、季節による需要の波や、伸びている言葉と廃れている言葉の見分けに役立ちます。

自社の事業に季節性がある場合は、キーワード選定とあわせて見ておくとよいでしょう。

公式サイト:PageSpeed InsightsGoogleトレンド

7. 最強のツールは検索結果そのもの

最後に、ツールの一覧には載らないものの、実はいちばん大事な道具に触れておきます。検索結果そのものです。

狙おうとしているキーワードで、実際に検索してみてください。上位にどんなサイトが並んでいるか。その顔ぶれは、Googleが「この検索をした人は何を求めている」と判断した結果です。

比較サイトが並ぶなら、検索した人は複数を並べて選びたがっている。解説記事が並ぶなら、まず知りたがっている。ツールの数字だけでは見えない検索意図が、上位の顔ぶれから読み取れます。

勝ち目の見極めも同じです。上位に並ぶのが実業でまったく歯が立たない規模の相手ばかりなら、検索でも難しい。

逆に「この会社が上位なら、うちもいけるのでは」と思える顔ぶれなら、勝負する価値があります。この判断も、ツールではなく人がやる仕事です。

ツールが教えてくれるのは、候補と数字までです。その検索の裏にいる人が何を求めていて、自社がそれに応えられるか。この最後の読みは、検索結果を自分の目で見ることでしか得られません

高機能な有料ツールは、今は要らない

SEOツールについて調べると、AhrefsやSemrushといった海外製の高機能ツールを勧める記事に必ず出会います。被リンクの分析、競合サイトの流入調査、大量のキーワードの一括管理。確かに強力なツールですが、これらは月に数万円の費用がかかる、支援会社や専任の担当者向けの道具です。

これからSEOを始める段階で、これらのツールが必要になる場面はまずありません。被リンク分析のような専門的な機能を使いこなす以前に、やるべきことがあります。

自社の現在地を知り、キーワードを洗い出し、既存のページを検索する人の悩みに向けて整える。この記事で紹介した無料ツールは、そのために必要な情報をすべて出してくれます。

高機能なツールの名前を知らなくても、SEOは始められます。むしろ、道具を増やすより先に、手元の道具から出てくる情報を使い切ることを考えてください。

まとめ

この記事では、SEOを始める人が実際に使うツールを、使う順番に沿って紹介してきました。ここまでで登場した道具を、一覧にしておきます。

ツール 役割 無料の範囲
Search Console 検索結果での見え方(表示・クリック・順位) 完全無料
Googleアナリティクス(GA4) サイトに来た人の行動 完全無料
ラッコキーワード 関連キーワードを広げる 検索ボリュームは有料
ネコノテツール 検索ボリュームを測る 完全無料・登録不要
GetKeyword 広げる・測る・再検索KWを一括 月ごとに回数制限あり
PageSpeed Insights ページの表示速度を測る 完全無料
Googleトレンド 検索の人気度の推移を見る 完全無料

要点を振り返ります。

  • 最初に入れるのは計測ツール。Search ConsoleとGA4の2つ。順位確認もSearch Consoleで足りる
  • キーワードは、ラッコキーワードで広げ、事業の目で絞り、ネコノテツールで測る
  • GetKeywordは1回の検索でまとめて見られる。再検索キーワードが特徴
  • PageSpeed InsightsとGoogleトレンドは場面に応じて
  • いちばん大事な道具は検索結果そのもの。検索意図と勝ち目は自分の目で読む
  • 高機能な有料ツールは専門家向け。始める段階では要らない

ここで紹介したツールは、すべて無料で使い始められます。ただし、ツールが出してくれるのは候補と数字までで、どのキーワードが自社の事業につながるか、その検索の裏にいる人に自社が応えられるか、という判断は人の仕事です。

道具は最小限に揃えて、判断に時間を使う。それが、SEOを始める人にとっての、ツールとの正しい付き合い方です。道具が揃ったら、何から手をつけるかの順序に沿って進めてみてください。

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